【次の一手|プロの実戦】問題05ー横歩取りの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲八代 弥六段 △横山泰明六段 第26期 銀河戦 本戦Dブロック 7回戦 より
【問題図:▲1三馬 まで】
横歩取りの中盤戦で、いま先手が▲1三馬と銀取りに当てた局面です。
先手玉は薄いですが、後手も攻め駒が少ないためどう攻めを繋げていくか難しい局面です。後手の攻めの継続手を考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽2五銀です。
【正解図:▽2五銀 まで】
取られそうな銀をタダの場所に移動しただけに見えますが、、、
以下▲同金▽3六飛(図1)と進みます。
【図1:▽3六飛 まで】
銀を代償に、飛車を捌くのが後手の狙いでした。
図1の局面は、先手が3筋に歩が打てないため、次の▽3九飛成が非常に受けにくくなっています。
実戦は▲4八銀と仕方なく受けましたが、▽同金▲同飛▽3九飛成(図2)と進み、飛車の成り込みに成功しました。
【図2:▽3九飛成 まで】
盤上でソッポにいた▽1四銀の大出世で、飛車の成込に成功しました。
取られそうな駒を最大限に生かす好手だったと思います。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
もし良ければ、以下の問題にも続けてチャレンジしてみてください!