【次の一手|プロの実戦】問題09ー三間飛車の終盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲富岡英作八段 △阪口悟五段 第76期順位戦C級1組8回戦 より
【問題図:▲9四歩 まで】
居飛車対振り飛車の対抗型で、終盤戦を迎えています。先手が▲9四歩としたところで、先手の桂頭攻めが決まっている局面です。局面はかなり先手優勢ですが、後手もただ攻められているだけでは辛いところです。
反撃の一手を考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽8五桂です。
【正解図:▽8五桂 まで】
おや、どこかで見た手だな?っと思った方はさすがです。以前にも同じような手筋を紹介させていただきました。▲同歩と取らせることで玉頭に空間を作り、反撃の糸口を作ることができます。
本譜は正解図以下、▲同歩▽9八歩でしたが、▽9八歩に代えて露骨に▽8六香(参考図1)だと、後手にも楽しみのある形勢だったようです。
【参考図1:▽8六香 まで】
玉頭戦で桂頭を攻められた時に、タダで歩の前に跳ねる手はプロでも頻出の手筋です。覚えておくと実戦で玉頭戦を制するのに役立つかもしれません。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
もし良ければ、以下の問題にも続けてチャレンジしてみてください!