大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題17ー雁木の中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲三浦弘行九段 △永瀬拓矢七段 第66期王座戦二次予選 より

【問題図:▲4五桂 まで】

当記事では、受けに定評のある永瀬七段から、受けの妙手を学びます。

いま先手が▲4五桂と跳ねた局面です。先手の厳しい攻めをどのように受ければ良いでしょうか。まずは3三の金取りをどのように受けるかを考えてみてください。

(正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽2四金です。

【正解図:▽2四金 まで】

金をどこに逃げるかという問題でしたが、正解は▽2四金です。

問題図より、他の逃げ場所を1つずつ見て行きましょう。

自然に見える▽3二金は歩の追撃が厳しい

最も自然に見える▽3二金は、▲3三歩の追撃がシンプルに厳しい手です(参考図1)

【参考図1:▲3三歩 まで】

参考図1以下、▽同桂▲同桂成▽同金▲4五桂(参考図1-1)と、シンプルに追撃されて先手ペースです。

【参考図1-1:▲4五桂 まで】

他の選択肢はいずれも飛車を成られる

念のため他の選択肢を確認しておきましょう。問題図から▽4三金、▽3四金はいずれも▲2三飛成が厳しい手です。よって▽2四金が正解になります。

【正解図:▽2四金 まで】

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!

正解図からの続きです