【次の一手|プロの実戦】問題17ー雁木の中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲三浦弘行九段 △永瀬拓矢七段 第66期王座戦二次予選 より
【問題図:▲4五桂 まで】
当記事では、受けに定評のある永瀬七段から、受けの妙手を学びます。
いま先手が▲4五桂と跳ねた局面です。先手の厳しい攻めをどのように受ければ良いでしょうか。まずは3三の金取りをどのように受けるかを考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽2四金です。
【正解図:▽2四金 まで】
金をどこに逃げるかという問題でしたが、正解は▽2四金です。
問題図より、他の逃げ場所を1つずつ見て行きましょう。
自然に見える▽3二金は歩の追撃が厳しい
最も自然に見える▽3二金は、▲3三歩の追撃がシンプルに厳しい手です(参考図1)
【参考図1:▲3三歩 まで】
参考図1以下、▽同桂▲同桂成▽同金▲4五桂(参考図1-1)と、シンプルに追撃されて先手ペースです。
【参考図1-1:▲4五桂 まで】
他の選択肢はいずれも飛車を成られる
念のため他の選択肢を確認しておきましょう。問題図から▽4三金、▽3四金はいずれも▲2三飛成が厳しい手です。よって▽2四金が正解になります。
【正解図:▽2四金 まで】
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!
※正解図からの続きです