大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題23ー角換わりの中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲木村一基九段 △青野照市九段 第89期棋聖戦二次予選 より

【問題図:▽5二玉 まで】

いま後手が▽4二にいた玉を▽5二玉と寄った局面です。ここで先手に絶妙手がありました。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は4二銀です。

【正解図:▲4二銀 まで】

一見すると何だこれは、という手ですが、▽同玉だと▲3三歩成(参考図1)の狙いです。

【参考図1:▲3三歩成まで】

参考図1以下、どの駒で取っても▲8四飛として後手の飛車が取られてしまいます。

また、正解図以下で▽同金は当然ながら▲2二飛成があります。

実戦では▽2三歩としましたが、そこで▲4一角(図1)が厳しい一手でした。

【図1:▲4一角 まで】

図1以下、▽4二玉はやはり▲3三歩成(参考図2)です。

【参考図2:▲3三歩成 まで】

参考図2以下、▽4一玉▲3二と▽同玉▲8四飛と進み、先手勝勢です。

実戦は図1以下▽6二玉としますが、▲3二角成▽2四歩▲2二馬(図2)と進み、先手が駒得をすることができました。

【図2:▲2二馬まで】

 

正解図を以下に再掲します。

【正解図:▲4二銀 まで】

これぞまさにプロ、という絶妙手でした。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!