【次の一手|プロの実戦】問題23ー角換わりの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲木村一基九段 △青野照市九段 第89期棋聖戦二次予選 より
【問題図:▽5二玉 まで】
いま後手が▽4二にいた玉を▽5二玉と寄った局面です。ここで先手に絶妙手がありました。
(正解は以下にスクロールするとあります)
正解は▲4二銀です。
【正解図:▲4二銀 まで】
一見すると何だこれは、という手ですが、▽同玉だと▲3三歩成(参考図1)の狙いです。
【参考図1:▲3三歩成まで】
参考図1以下、どの駒で取っても▲8四飛として後手の飛車が取られてしまいます。
また、正解図以下で▽同金は当然ながら▲2二飛成があります。
実戦では▽2三歩としましたが、そこで▲4一角(図1)が厳しい一手でした。
【図1:▲4一角 まで】
図1以下、▽4二玉はやはり▲3三歩成(参考図2)です。
【参考図2:▲3三歩成 まで】
参考図2以下、▽4一玉▲3二と▽同玉▲8四飛と進み、先手勝勢です。
実戦は図1以下▽6二玉としますが、▲3二角成▽2四歩▲2二馬(図2)と進み、先手が駒得をすることができました。
【図2:▲2二馬まで】
正解図を以下に再掲します。
【正解図:▲4二銀 まで】
これぞまさにプロ、という絶妙手でした。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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