大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題26ー相掛かりの中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲阿久津主税八段 △松尾 歩八段 第76期順位戦B級1組11回戦 より

【問題図:▽4二玉 まで】

後手が▽4二玉と引いたところです。先手の3七の桂が狙われていますが、先手はどう指すのが良いでしょうか。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▲3三歩成です

【正解図:▲3三歩成 まで】

焦点に成り捨てる▲3三歩成が正解です。一見すると狙いがわかりませんが、▽同玉の場合は▲6六銀(参考図1)の狙いです。

【参考図1:▲6六銀 まで】

これに対して▽3七角成と取ると、▲3五飛として見事に王手角取りがかかるという仕組みです。

実戦は正解図より▽同玉とはせず、▽同銀と応じましたが▲2一飛成(図1)として、6一の金取りにしながら飛車の成り込みに成功し、先手が優勢になりました。

【図1:▲2一飛成 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にも挑戦してみてください!