将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題31ー相掛かりの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲山崎隆之八段 △谷川浩司九段 第66期王座戦二次予選 より

【問題図:▲4九金 まで】

相掛かりの終盤戦からの出題です。いま先手が▲4九金と受けたところです。後手はどのように寄せれば良いでしょうか。後手の攻め駒は限られているので、攻めが切れないよう気をつけて攻めたいところです。先手の応手も含めて五手一組の手順を考えてみてください。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▽2七金▲同銀▽同桂成▲同飛▽1五桂です

【正解図:▽1五桂 まで】

▽2七金のところで▽5七金打と繋いでおくのも自然な攻めですが、▲5八金▽同金▲4九金と千日手模様で粘られてしまいます。▽2七金が千日手模様を打開する攻めの手となります。

最終手▽1五桂のところで、▽4九金▲同玉▽3五桂という進行も有力に見えますが、▲2八飛▽4七桂成の局面が一瞬甘く、先手に▲4四歩から反撃の手順を許すことになるため、本譜の進行が勝ります。

 

正解図以下、▲5八金▽2七桂成▲4八玉▲▽2八飛▲5七玉▽2九飛成▲8八馬▽1九龍(図1)と進行します。

【図1:▽1九龍 まで】

途中手順について、以下に整理します。

▲5八金のところ、飛車を逃げるのは▽2七銀があります。

▽2九飛成が馬取りにしながら駒を補充する味の良い手です。

▽最終手1九龍としたところ、次に▽5五香や▽4五桂打などの狙いがあり、後手の攻めが切れる心配はなくなりました。図1の局面は後手陣はまだすぐに寄りつく形がないため、後手優勢の局面です。

 

以下、先手は▲3五桂と反撃に出ましたが、▽4五桂打が攻防手となり後手が優位を確固たるものとしました。(図2)

【図2:▽4五桂打 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!