将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題35ー横歩取りの中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲金井恒太六段 △高見泰地六段 第3期叡王戦決勝七番勝負 第1局 より

【問題図:▲5五金 まで】

いま先手が▲5五金と飛車を取ったところです。攻めの手番を握った後手はどこから攻めていくのが良いでしょうか。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽7四桂です

【正解図:▽7四桂 まで】

6六の銀に狙いをつける▽7四桂が正解です。先手陣の急所は玉頭の5七の地点であり、その5七の地点を守っている▲6六銀に狙いをつける▽7四桂が急所の攻めになります。この▽7四桂は部分的にも急所ですが、もう1つ別の狙いがありました。数手進むとその狙いが明らかになります。

正解図以下、▲6五桂▽8九角(図1)と進みます。

【図1:▽8九角 まで】

この▽8九角が狙いの一手です。金取りの角打ちですが、遠く▲2三の龍にも効いてきそうな角打ちです。例えば図1から▲6八金としてしまうと、▽6六桂▲同歩▽5七桂成(参考図1)と進み、龍を取られてしまいます。

【参考図1:▽5七桂成 まで】

実戦は図1より▲7九飛と苦心の受けをしましたが、▽同角成▲同飛に、再度▽8九角(図2)と打ち込みます。

【図2:▽8九角 まで】

図2より▲7七飛、▲7九飛のいずれも先述の手順(▽6六桂~▽5七桂成)で先手の龍が取られてしまいます。持ち駒を使って受けるなら▲6九角しかありませんが、それでは後手に対する攻め手がなくなり、ジリ貧です。

実戦は図2より▲7七飛▽6六桂▲同歩▽5七桂成(図3)と進み、投了となりました。

【図3:▽5七桂成 まで】

▽7四桂が▽8九角と連動して、見た目以上に厳しい手になっていました。先手の龍の位置まで視野に入れた見事な攻め手順だったと思います。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!