大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題37ー中飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲久保利明王将 △渡辺 明棋王 第31期竜王戦出場者決定戦 より

【問題図:▽5一銀打 まで】

いま後手が▽5一銀打としたところです。後手玉をどう寄せますか。まずは最初の一手を考えてみてください。(読める方は五手ほど先まで読んでみてください)

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▲3三角成です

【正解図:▲3三角成 まで】

角を切るのが正解手です。正解図以下は▽同玉▲4五桂▽2四玉▲5一龍(図1)と進みます。五手先まで読まれた方は、ここまでが正解となります。

【図1:▲5一龍 まで】

問題図の局面で、先手玉は何を渡しても詰まない形(いわゆる)です。自玉がゼの場合、本手順のように次々と大駒を切り飛ばす手順を決行できます。どれだけ駒を渡しても、後手玉に詰めろをかけ続けて、受けなしの形に追い込むことができれば勝ちとなります。

図1以下は、▽同銀▲3三銀▽1三玉▲2二金▽3二桂▲2三金▽同玉▲4三銀(図2)まで進み、後手の投了となりました。

【図2:▲4三銀 まで】

図2の局面は次に▲3二銀左不成からの詰めろです。例えば後手が▽2一銀と受けても、▲3二銀不成▽同銀▲2四金▽1二玉▲3二銀不成(参考図1)と進み、受けなしに追い込むことができます。

【参考図1:▲3二銀不成 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!