【次の一手|プロの実戦】問題37ー中飛車の終盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲久保利明王将 △渡辺 明棋王 第31期竜王戦出場者決定戦 より
【問題図:▽5一銀打 まで】
いま後手が▽5一銀打としたところです。後手玉をどう寄せますか。まずは最初の一手を考えてみてください。(読める方は五手ほど先まで読んでみてください)
(正解は以下にスクロールするとあります)
正解は▲3三角成です
【正解図:▲3三角成 まで】
角を切るのが正解手です。正解図以下は▽同玉▲4五桂▽2四玉▲5一龍(図1)と進みます。五手先まで読まれた方は、ここまでが正解となります。
【図1:▲5一龍 まで】
問題図の局面で、先手玉は何を渡しても詰まない形(いわゆるゼ)です。自玉がゼの場合、本手順のように次々と大駒を切り飛ばす手順を決行できます。どれだけ駒を渡しても、後手玉に詰めろをかけ続けて、受けなしの形に追い込むことができれば勝ちとなります。
図1以下は、▽同銀▲3三銀▽1三玉▲2二金▽3二桂▲2三金▽同玉▲4三銀(図2)まで進み、後手の投了となりました。
【図2:▲4三銀 まで】
図2の局面は次に▲3二銀左不成からの詰めろです。例えば後手が▽2一銀と受けても、▲3二銀不成▽同銀▲2四金▽1二玉▲3二銀不成(参考図1)と進み、受けなしに追い込むことができます。
【参考図1:▲3二銀不成 まで】
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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