大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題38ー中飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲戸辺 誠七段 △三浦弘行九段 第89期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント より

【問題図:▲1六銀 まで】

いま先手が▲1六銀としたところです。最終盤、後手はどのように先手玉を寄せればよいでしょうか。三手一組の手順を考えてみてください。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽3六桂▲3七金▽2八銀です

【正解図:▽2八銀 まで】

問題図の局面で、後手玉は角を渡してもまだ詰みません。よって正解手順のように、馬を取らせても先手玉を受けなしに追い込めば勝ちになります。

初手▽3六桂に対しては▲3七金と取るしかありませんが、▽2八銀と腹銀を打った正解図の局面は受けなしです。次に▽1七金と▽1九金の2つの狙いがありますが、2つの狙いを同時に受けることはできません。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!