【次の一手|プロの実戦】問題38ー中飛車の終盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲戸辺 誠七段 △三浦弘行九段 第89期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント より
【問題図:▲1六銀 まで】
いま先手が▲1六銀としたところです。最終盤、後手はどのように先手玉を寄せればよいでしょうか。三手一組の手順を考えてみてください。
(正解は以下にスクロールするとあります)
正解は▽3六桂▲3七金▽2八銀です
【正解図:▽2八銀 まで】
問題図の局面で、後手玉は角を渡してもまだ詰みません。よって正解手順のように、馬を取らせても先手玉を受けなしに追い込めば勝ちになります。
初手▽3六桂に対しては▲3七金と取るしかありませんが、▽2八銀と腹銀を打った正解図の局面は受けなしです。次に▽1七金と▽1九金の2つの狙いがありますが、2つの狙いを同時に受けることはできません。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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