大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題41-中飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲西山朋佳三段 △八代 弥六段 第49期新人王戦トーナメント戦 より

【問題図:▲5五馬 まで】

今回は受けの問題です。いま先手が▲5五馬としたところ。先手の次の狙いは▲4三歩成です。後手はどう対処するのが良いでしょうか。五手一組の受けの好手順があります。

(正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▽4四銀▲同桂▽同金▲同馬▽4六飛です

【正解図:▽4六飛 まで】

王手馬取りで切り返す順がありました。先手の攻めの要である馬を取ってしまえば、先手の攻めをスッキリさせることができ、優勢を拡大できます。

実戦はその後さらに受けの好手がありましたので紹介します。正解図より▲4七歩▽4四飛に▲5五金としましたが、▽8八角(図1)が好手です。

【図1:▽8八角 まで】

▲4四金と飛車を取りたいところですが、▽同角成とされると後手陣が手厚くなってしまいます。先手は▲6六銀と打って馬の効きを遮りましたが、先手の限られた攻め駒を使わせることに成功しました。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!