【次の一手|プロの実戦】問題41-中飛車の終盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲西山朋佳三段 △八代 弥六段 第49期新人王戦トーナメント戦 より
【問題図:▲5五馬 まで】
今回は受けの問題です。いま先手が▲5五馬としたところ。先手の次の狙いは▲4三歩成です。後手はどう対処するのが良いでしょうか。五手一組の受けの好手順があります。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解手順は▽4四銀▲同桂▽同金▲同馬▽4六飛です
【正解図:▽4六飛 まで】
王手馬取りで切り返す順がありました。先手の攻めの要である馬を取ってしまえば、先手の攻めをスッキリさせることができ、優勢を拡大できます。
実戦はその後さらに受けの好手がありましたので紹介します。正解図より▲4七歩▽4四飛に▲5五金としましたが、▽8八角(図1)が好手です。
【図1:▽8八角 まで】
▲4四金と飛車を取りたいところですが、▽同角成とされると後手陣が手厚くなってしまいます。先手は▲6六銀と打って馬の効きを遮りましたが、先手の限られた攻め駒を使わせることに成功しました。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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