大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題50-居飛車力戦の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲飯島栄治七段 △斎藤明日斗四段 第44期棋王戦予選 より

【問題図:▲3四馬 まで】

いま先手が▲3四馬としたところです。後手は取られそうな4五の桂をどう処置すれば良いでしょうか。この取られそうな桂馬を生かす、三手一組の好手順がありました。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▽9五角▲5八玉▽5六銀です

【正解図:▽5六銀 まで】

まず▽9五角と王手して▲5八玉と寄らせます。そこで▽5六銀と出るのが好手順です。最終手▽5六銀が、4五の桂を守りながら玉頭攻めを見せた攻防手となっています。これを▲同歩とすると▽4四飛が詰めろ馬取りになってしまいます。(参考図1)

【参考図1:▽4四飛 まで】

参考図1から▲同馬は▽5七銀で一手詰みです。

実戦は正解図より、▲4八金▽8四角▲4五馬▽同銀(図1)と進み、タダで取られそうだった4五の桂と、先手で最も働いていた馬との交換になるという大戦果を得ることができました。

【図1:▽同銀 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!