【次の一手|プロの実戦】問題53-相振り飛車の中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲戸辺 誠七段 △森内俊之九段 第89期棋聖戦二次予選 より
【問題図:▽8四銀 まで】
いま後手が▽8四銀と打った局面です。先手は攻めを繋いでいきたいところですが、どのように攻めるのが良いでしょうか。次の一手を考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▲6四角です
【正解図:▲6四角 まで】
▲6四角と打つのが正解です。仮に▽同銀だと▲7四桂▽7二玉▲6二金▽8一玉▲6四歩(参考図1)という手順があります。
【参考図1:▲6四歩 まで】
参考図1からは▽8五銀とするよりありませんが、▲3二銀が厳しく先手勝勢と言っても良い局面です。先手に▲7四桂を打たれてしまうと、後手玉はあっという間に崩壊してしまいます。
そのため、実戦は正解図より▽同角▲同歩▽7四銀と、先手から7四桂を打たせないように対応しましたが、そこで▲8六歩(図1)と攻めの要である桂を支えるのが好手でした。
【図1:▲8六歩 まで】
図1の局面は、次に▲6六桂や▲6二角などを狙いにしており、先手の攻めは切れません。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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