大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題57-横歩取りの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲三浦弘行九段 △稲葉 陽八段 第89期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント より

【問題図:▽3五金 まで】

いま後手が▽3五金としたところです。先手は4五の馬取りをどう処置するのが良いでしょうか。三手先まで読んでみてください。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▲3七桂▽2四龍▲1一歩成です

【正解図:▽1一歩成 まで】

初手の▲3七桂が好手で、龍に当てながら馬に紐をつけた一手です。龍を逃げる手に対しては馬を逃げず▲1一歩成としておきます。正解図以下は▽4五金と馬を取られますが、▲同桂と進み、手順に桂を攻めに参加させることができます。

正解図以下の手順:▽4五金▲同桂(図1)

【図1:▲同桂 まで】

図1の局面まで進み、2枚の桂で後手玉を攻める体制を作り上げることに成功しました。馬取りを受けず見事な攻めの展開手順だったと思います。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!