将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題77-三間飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲西山朋佳奨励会三段 △加藤桃子女王 第10期マイナビ女子オープン五番勝負第3局 より

【問題図:▽5六金 まで】

いま後手が▽5六金と打ったところです。先手玉にすぐ寄りはないので、手番を握った先手は後手玉を寄せる手を考えたいところです。次の一手を考えてみてください。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▲4五角です

【正解図:▲4五角 まで】

▲4五角が好手で、"両王手受けにくし"という格言に習った一手です。

次に▲3三歩成とする手が▲4五角を打った効果で両王手になるわけですが、仮に▲3三歩成が実現すると、後手玉は行き場所がなく一手で詰んでしまいます。

実戦は正解図より▽3二玉として、両王手のラインから早逃げをしました。(図1)

【図1:▽3二玉 まで】

これも "玉の早逃げ八手の得あり" という格言通りの受けです。両王手を回避するときは早逃げをするのが一般的な受け方です。両王手は2つ以上の駒で王手をしているわけですから、基本的には狙いの対象になっている玉を事前に移動することが、両王手を狙われている時の受け方です。

ただし、図1からは好手順がありました。

図1以下、▲2三金▽4一玉▲5三歩成▽同角▲6三角成と進みます。(図2)

【図2:▲6三角成 まで】

▲2三金が好手で、再び両王手の筋に玉を誘う狙いです。▽同玉にはもちろん▲3三歩成とし、両王手がかかって後手玉が詰んでしまいます。

よって▲2三金に対しては▽4一玉と逃げるよりありませんが、図2の最終手▲6三角成まで進めた局面は、王手飛車をかけながら挟撃体制を築けており、先手が勝勢の局面です。

両王手に対する受けは玉の早逃げが基本と覚えておけば、実戦で両王手を狙う時に、相手側の受けを読みやすくなるのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!