将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【66日継続記念】将棋の勉強を習慣化する5つの方法

ブログを開設してから、今日で66日目になります。66日間の間、1日も休むことなく記事を書き続けることができました。

「66」という数字には意味があります。これは、行動を習慣化するのに必要な平均的な日数だと言われています。この数字はロンドン大学(University Colleage Of London)の研究で明らかになった、習慣化に必要な日数です。

今回は66日間連続して記事を作成できたということで、将棋の勉強の習慣化をテーマに記事を書いてみました。僕自身のこの66日間の経験と、一般的な習慣化における理論(心理学や脳科学の理論)を基に、将棋の勉強を習慣化させる方法について整理しています。もしよければ参考にしてみてください。

 

【目次:将棋の勉強を習慣化する5つの方法】

  


1.習慣化について

将棋の勉強法における具体的な習慣化の方法を考える前に、まずは習慣化そのものについて伝えておきたいことを記載します。

 

①:習慣化することで得られること

僕の思う習慣化のメリットは、良くも悪くも「感情の喪失」だと思います。どういうことかというと、習慣化した行動に対して、何の感情も抱かずに淡々とこなせるようになることです。

例えば、いつも朝起きて歯を磨いているシーン思い浮かべてください。「嬉しい」「悲しい」といった感情は何一つ抱かずに、毎日の決まりきった作業として淡々とこなしていますよね。

この感情の喪失がメリットとして働くのは、「面倒くさい」「つまらない」「つらい」というような、負の感情を感じるような行動を習慣化できた時です。どんな行動でも継続して習慣化してしまえば、毎日重い決意をすることもなく、朝に歯を磨くのと同じように無感情で行動できます。

将棋の勉強法において習慣化したい行動(負の感情を抱きやすいもの)は、人によって異なるとは思います。例として、"実戦は好きだけど、実戦以外は嫌い。でもやったほうが良いのはわかっている" という人の場合、おおむね以下のような勉強法が対象になるのではないでしょうか。

  • 詰め将棋
  • 棋譜並べ
  • 定跡の勉強
  • 次の一手
  • 感想戦 

言ってしまえば、将棋における実戦以外の主要な勉強法ですね。このように、習慣化するターゲットとしては、やる価値があるのが解ってはいるが、面倒くさいと感じるものを対象にするのが望ましいと考えています。

逆に「楽しい」「嬉しい」といった正の感情を抱く行動は、習慣化しないほうが良いと思います。そのような正の感情を感じる行動も、習慣化すれば無感情になり、価値が薄れてしまうからです。

 

②:習慣化に対する誤解

習慣化について、事前に解いておきたい誤解があります。それは、習慣化には意思の強さは関係が無いということです。なぜなら、習慣とはそもそも意思の及ばないところにある存在だからです。

人は環境が同じであれば同じ行動を取るため、そこに人の意思は全く介在しません。なので、習慣化できないのは「自分の意志が弱いせいだ」などと、決して自分を責めないでください。習慣化のためには環境(科学の分野ではコンテキストと呼びます)を変える必要があり、決して根性論で実現させるものではありません。

自分を責めるという行為は、最も習慣化を阻害する行為です。なので、

 習慣化 ≠ 根性論

ということは、これから習慣化を目指す前におさえておいてほしいところです。

 


2.将棋の勉強を習慣化する5つの方法

ここからは、実際に将棋の勉強を習慣化する方法について記載していきます。

以下に5つの方法を記載していますので、よければ参考にしてみてください。

 

①:既に習慣となっている行動に紐づけする

新しい行動を習慣化したい場合、既に習慣化された行動に紐づけするのがお勧めです。先述の通り、人は同じ環境であれば同じ行動をする生き物です。普段から習慣化したい行動に紐づけすれば、新しくはじめる行動も常に同じ環境で行うことができるので、習慣化しやすいのです。

例えば「将棋ウォーズで1日3局指す」という行動が習慣となっている人がいるとします。この場合、”将棋ウォーズで対局をする” という行動の前後に、習慣化したい将棋の勉強法を結びつけると、習慣化させやすくなります。例えば、

  • 対局前に、詰め将棋を3問解いてから始める。
  • 対局後に、対局した将棋について感想戦を行う。

といった感じです。勉強法が実戦中心の人でも、感想戦をやる習慣がある人は多いと思いませんか?それは実戦という「既に習慣化された行動」に紐づけされて作り上げられた習慣です。

このように、習慣化された行動に紐づけすることで新しい習慣を作りやすくなります。もし良ければ試してみてください。

 

②:毎日必ずこなせる量からはじめる

習慣化したい行動については、毎日必ずこなせる量だけやるのが適切な量だと考えています。記事タイトルの通り、習慣化には66日間の継続が必要ですから、どんなことがあっても途切れないウェイトを毎日こなすというのが大切な観点です。以下に僕が量を決定する際、具体的な指標にしているものを紹介します。

  1. 他の行動に支障が出ないかどうか。
  2. 仕事や学業が忙しくなった時でも、こなせる量かどうか。
  3. 行動する前に精神的に滅入るような量ではないか。

1点目についてですが、将棋をやっているからといって、将棋にすべてを捧げた人生を送っている人ばかりではないでしょう。他の行動や趣味、生活リズムが崩れるようなウェイトを設定するのはお勧めしません。

2点目についてですが、本業が繁忙期でもこなせる量でなければ、習慣化は難しいでしょう。習慣化には平均して66日かかります。2か月以上の間、本業がずっと閑散期である保証はありません。

3点目は精神論ですが、設定の参考にしてみてください。習慣化のターゲットになるのはただでさえ「負の感情」を抱きやすい行動です。やる前から滅入るような量を設定するのは適切とは言えません。

 

習慣化の日数が近づいてくると、同じ時間でもこなせる量が増えてきます。それに伴い、肉体的・精神的な疲労感も減少してきます。そのうち「同じ量では物足りない」と思うようになるでしょう。「物足りない」と思った瞬間が、ウェイトを上げるタイミングです。まずは何があっても必ず続けられると思える量からはじめてみてください。

 

③:1度に身に着ける習慣は1つだけにする

よくやってしまいがちなのが、詰め将棋、棋譜並べ、次の一手など、1度に複数の行動を習慣化しようとすることです。結論から言うと、こんな無茶な行為は絶対に続きません。

まだ習慣化されていない行動は、行動する前に「意思決定」を行います。例えば詰め将棋を習慣化しようと行動している時、「よし、今から詰め将棋を解くよ!」と、脳の意思決定を司っている前頭葉という部分が指令を送ることで、はじめて行動を起こすことができます。この意思決定という行為は、「疲労の原因」となる行為です。

当たり前のことですが、朝は元気で、夜になるとだんだんと疲れてきますよね。その疲労の原因は1日のうちに「意思決定」を繰り返すからだと言われています。この意思決定による疲労のことを「決定疲れ」と言います。

1度に複数の行動を習慣化しようとすると、1日に何度もこの決定疲れを引き起こすことになってしまいます。それでは習慣化する前に疲れてしまうことは明らかです。なので、習慣化する際はターゲットを1つに絞ることをお勧めします。

 

④:まわりの人に行動を宣言する

習慣化をするまでに障害となるものとして ”怠けグセ” があります。そもそも人は怠けてしまう生き物ですから、怠けを対策する仕組みは考えておかないと、すぐに怠けてしまいます。

怠慢の防止に効果があるのは、習慣化したい行動に「強制力」を持たせることです。人には「何か得があるよりも、損をするほうを恐れる」という習性があります。その習性を利用して、習慣化したい行動を「やらないともっと嫌なことがある」と思えるような行動にすると、強い強制力を発揮します。

具体的な方法としては、"習慣化したい行動をまわりの人に宣言する" のがお勧めです。なぜなら、人はまわりから良く見られたいという習性がある生き物だからです。この習性を"承認欲求"と呼びますが、この承認欲求を利用して自らの行動に強制力を持たせるのは非常に効果的です。ぜひ試してみてください。

 

⑤:毎日の行動に記録をつける

怠けグセを予防する仕組みをもう1つご紹介します。それは、習慣化したい行動に記録をつけることです。もし日記をつけることが習慣になっている人であれば、習慣化したい行動について実施した記録を追記すると効果的だと思います。

行動を記録する際のポイントは、過去の記録が一覧ですぐに参照できるように記録することです。行動の記録を見える化することで、「これまでずっと続けてきたことを途切れさせたくない!」という心理が働き、習慣化しやすくなります。

最近ではTwitterに毎日の勉強内容をツイートされている方を多く見かけます。この方法は、前項の「まわりの人に行動を宣言」という意味もあり、習慣化の形成においてとても効果的な方法ですので、やってみる価値はあるでしょう。

 


3.僕が行った5つの習慣化方法

前項で習慣化について5つの方法を記載しました。ここではその5つの方法について、実際に僕がブログの記事作成を習慣化するにあたり、やってきた事を整理しました。もし良ければ、参考にしてみてください。

 

①:既に習慣となっている行動に紐づけする = 朝のルーティンに組み込む

学生や社会人の多くの人は、朝起きてから家を出るまでの行動がルーティン化されています。そのルーティンの中に、ブログを書くという行動を組み込みました。既に出来上がっている朝の習慣の中に組むこんだ結果、習慣化に繋がったと思います。

②:毎日必ずこなせる量からはじめる = 原則、1日1記事「1000字以内」

プロの公式戦は1日に1局以上のペースで行われますから、あれもこれもと記事で紹介をしたくなります。ただそれをやりだすと普段の生活に支障が出ますし、本業が繁忙期になると続かなくなるのは明らかです。なので、原則として1日1記事だけ書くようにしました。(時間があって、もっと書きたいと感じた日は1記事以上書きましたが)

また、1記事の文字数は長くなったとしても原則1000字以内を目標におさめることを心掛けました。(次の一手以外の考察記事や自戦記は除きます)

初めは1000字なんていくわけないだろうと思っていたのですが、将棋の感覚を文章に落とそうとすると、あっという間に1000字を超えてしまうことがわかりました。なので、もし制限を設けずにやっていたら他の行動に支障が出ていたと思います。

③:1度に身に着ける習慣は1つだけにする = ブログの執筆のみ

将棋について執筆しようと思った理由の1つは、「自分が将棋と関わる時間を作るため」というものでした。ブログの執筆以外にも、詰め将棋や次の一手問題を解いたり、実戦を指すことも毎日の習慣にしたいというのが本音です。ただ、いきなりすべてを習慣化するのは難しいので、まずはブログの執筆のみを習慣化のターゲットにしました。

④:まわりの人に行動を宣言する = 友人への宣言とTwitterでのツイート

ブログを開設後、まずリアルの友人に伝えて毎日見てもらうようにしました。自分にとって近い存在の人に行動を宣言することは、思った以上に強制力が高まります。

また作成した次の一手の問題を、Twtterにツイートしました。不特定多数の人からの閲覧対象とすることで、行動の強制力を高めることができました。

⑤:毎日の行動に記録をつける = ニコニコシールの活用

ブログ執筆後、マンスリー手帳のマス目にシールを貼るようにしていました。手帳は1日に必ず1回開くという既存の習慣を利用して、過去にブログを書いてきたことを一瞬にして認識できるような仕組みにしました。

【手帳 x スマイルシール】

f:id:RitaAme:20180603204639j:plain

めっちゃぐちゃぐちゃですみません。。。イメージだけでも伝われば(笑) 

毎日シールを貼っていると、途中で途絶えさせたくないと思うようになるので、自然と行動の継続に繋がります。この方法の良いところは、習慣が途切れそうになった時に救済効果があることです。何度か朝に記事を書けず、昼や夜遅くに書いたことがありましたが、この仕組みが救済してくれたものだと思っています。

 

あと僕だけかもしれませんが、見返すとなんだか嬉しい気持ちになりませんか?(笑)

貼るシールについては、ぱっと見たときに嬉しかったり、楽しい気持ちになれるシールにしています。

【ニコニコご褒美シール 7色】

この方法は、本業におけるIT資格取得のための勉強法にも活用したことがあります。大学は文系専攻で、かつ未経験からIT業界に入ったということもあり、将棋以上にモチベーション維持が必要な行動でしたが、この方法が勉強の習慣化をサポートしてくれました。

懐かしくなったので資格証明証を引っ張ってきました。

【ニコニコシールで取ったIT資格(上はIPA関連 下はJava関連)】

f:id:RitaAme:20180604205321j:plain

f:id:RitaAme:20180604205342j:plain

未経験だったのでITパスポートから受けたのが懐かしい…笑

ニコニコシールは習慣化にとても効果的な方法だと思っています。今の執筆活動は、IT資格の勉強ほど苦行だとは思っていませんでした。この方法は苦行だと感じる行動にこそ、更に効果を発揮すると思います。良ければ試してみてください。

 

習慣化について個人的なことになりますが、明日からはブログ執筆の習慣に紐づけして、次の一手問題集を少しずつ解いていこうかなと思っています。

f:id:RitaAme:20180603204325j:plain

いつもリンク貼ってるこの2冊です!

今までは特に意識せずに時間がある時にパラパラと解いていましたが、これからはブログ執筆後に解くように習慣化していこうかなと思います!

 

以上、長々と記載してきましたがいかがでしたでしょうか。何か1つでも、読者のみなさんの習慣化に役立つことが記載できていれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

参考図書

【参考図書】行動の科学 マイケル・ボルダック著

f:id:RitaAme:20180603204121j:plain

【参考図書】自分を操る超集中力 メンタリストDaigo著

f:id:RitaAme:20180603212806j:plain