将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題95-角換わりの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲澤田真吾六段 △郷田真隆九段 第26期 銀河戦 本戦Eブロック 9回戦 より

                            

【問題図:▲8六桂 まで】

いま先手が▲8六桂と打ち、自玉の詰めろを受けたところです。後手の次の一手を考えてみてください。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                            

正解は▽2六歩です

【正解図:▽2六歩 まで】

▽2六歩と打つのが正解です。2七にいる飛車が攻防に働いているため、役割をどちらかに制限するよう打診した一手です。

▲同飛と取れば3段目からズレるため自玉への守りの役割が無くなりますし、▲3七飛と3段目で飛車を保つと今度は後手玉への攻めの役割が無くなります。

 

実戦は正解図以下▲2六同飛と取りました。以下▽7八銀不成▲同玉▽7七角成▲同玉▽6七金と進みます。(図1)

【図1:▽6七金 まで】

図1以下は▲8八玉▽7七銀▲9八玉▽8七桂成▲同玉▽8六飛▲9七玉▽8八飛成までの詰みです。実戦は図1の局面で先手の投了となりました。

 

正解図から▲3七飛と逃げるのは、先述の通り後手玉への攻めの働きが無くなるため、後手はゆっくり攻めて問題ないかと思います。一例としては▽7六歩と打つ手があります。(参考図1)

【参考図1:▽7六歩 まで】

参考図1以下は▲同銀▽9九角成▲同玉▽7八銀成という手順が一例です。

 

また、正解図から飛車を逃げずに▲2四歩と攻め合いに行く手は、▽2七歩成で後手が勝勢です。(参考図2)

【参考図2:▽2七歩成 まで】

参考図2から▲2三歩成は▽7八銀不成以下、実戦と同じ進行で詰みです。

そのため先手は▲4一金▽2二玉▲2三歩成と迫りますが、以下▽同玉の局面は後手玉が詰まないため、後手が勝ち筋です。(参考図3)

【参考図3:▽2三同玉 まで】

この問題で現れた▽2六歩のように、終盤は役割を多く担っている駒に対して役割を打診する一手が急所になりやすいです。覚えておくと良いのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!