【次の一手|プロの実戦】問題110-矢倉の中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲近藤誠也五段 △近藤正和六段 第77期順位戦C級1組1回戦 より
【問題図:▽4三銀 まで】
先手の▲3五香に、いま後手が▽4三銀と引いたところです。単に金を取る手も魅力的ですが、後手玉にさらに厳しく迫る手順がありました。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▲1一銀です
【正解図:▲1一銀 まで】
正解は▲1一銀と、銀を捨てて玉を端に呼ぶ手です。
正解図以下、▽同玉に▲3二香成▽同銀▲3一角が狙いの手順です。
【図1:▲3一角 まで】
図1の最終手▲3一角が猛烈に厳しい一手です。次に▲2二金の一手詰めと6四の飛車取りという、詰めろ飛車取りがかかりました。
後手は▽2二銀と打って受けるしかありませんが、以下▲6四角成と飛車を取った局面は、先手が不敗の態勢です。
【図2:▲6四角成 まで】
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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