大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題110-矢倉の中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲近藤誠也五段 △近藤正和六段 第77期順位戦C級1組1回戦  より

                          

【問題図:▽4三銀 まで】

先手の▲3五香に、いま後手が▽4三銀と引いたところです。単に金を取る手も魅力的ですが、後手玉にさらに厳しく迫る手順がありました。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          

正解は▲1一銀です

【正解図:▲1一銀 まで】

正解は▲1一銀と、銀を捨てて玉を端に呼ぶ手です。

正解図以下、▽同玉に▲3二香成▽同銀▲3一角が狙いの手順です。

【図1:▲3一角 まで】

図1の最終手▲3一角が猛烈に厳しい一手です。次に▲2二金の一手詰めと6四の飛車取りという、詰めろ飛車取りがかかりました。

後手は▽2二銀と打って受けるしかありませんが、以下▲6四角成と飛車を取った局面は、先手が不敗の態勢です。

【図2:▲6四角成 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!

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