大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題124-中飛車の序盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲菅井竜也王位 △豊島将之八段 第59期王位戦七番勝負 第1局 より

                              

【問題図:▽8四飛 まで】

先手の▲7五歩に対し、いま後手が▽8四飛と浮いて受けたところです。ここから先手に機敏な攻め筋がありました。三手先まで読む問題です。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              

正解は▲7四歩▽同飛▲7五銀です

【正解図:▲7五銀 まで】

▲7五銀と銀を捨てる手がありました。正解図以下▽同銀は▲5三歩成、▽同飛は角交換から▲6六角とする狙いです。

実戦は正解図以下、▽同飛▲2二角成▽同玉▲5三歩成▽同金▲6六角と進みます。(図1)

【図1:▲6六角 まで】

後手は銀得を主張すべく、あえて王手飛車をかけさせる順を選択しました。

図1以下、▽5五歩▲7五角▽同銀▲7一飛▽3二銀▲4二歩▽3一金▲5五飛と進みます。(図2)

【図2:▲5五飛 まで】

図2まで進み、先手は金銀銀の三枚取りをかけて駒損を回復することに成功しました。

図2以下▽6四銀▲4五飛と進んだ局面は、駒の損得なく先手が飛車を2枚持つ展開です。▲7五銀から先手が序中盤で優位を築くことに成功しました。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!

 

syogiblog.hatenadiary.jp