【次の一手|プロの実戦】問題128-角換わりの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲増田康宏六段 △佐藤康光九段 第31期竜王戦決勝トーナメント より
【問題図:▽5一角 まで】
いま後手が7三にいた角を▽5一角と引いたところです。ここで先手はどう指しますか。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▲4五桂です
【正解図:▲4五桂 まで】
▲4五桂が正解です。これは直前に後手が指した▽5一角を咎める一手で、角が移動したことによって開いた飛車の小びんを狙う攻めです。正解図から▽4五同歩なら▲5五角と打つ手を狙いにしています。
また▽4五同歩ではなく▽6二銀と引く手に対しても▲5五角と打ち、以下▽7三桂に▲4四角▽3三桂▲5四銀と進んだ局面は、先手の攻め駒が全軍躍動で相当優勢な局面になります。(参考図1)
【参考図1:▲5四銀 まで】
実戦は正解図以下▽4五同歩▲5五角と進みました。(図1)
【図1:▲5五角 まで】
図1以下▽3三角▲8二角成▽4六歩で一瞬先手が駒損にはなるものの、後手は飛車に弱い陣形であるため、飛車を手持ちにした先手が優勢の局面です。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!