【次の一手|プロの実戦】問題129-雁木の終盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲佐藤紳哉七段 △大石直嗣七段 第4期叡王戦段位別予選七段戦 より
【問題図:▲8四同銀 まで】
いま先手が▲8四同銀として飛車を取ったところです。ここで後手は先手玉を受け無しに追い込む手順がありました。五手一組の問題です。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽7七角▲7九玉▽8八銀▲7八玉▽6六角成です
【正解図:▽6六角成 まで】
初手の▽7七角の王手はこの一手で、先手玉を危険地帯に呼び寄せます。最後の▽6六角成が邪魔駒を除去する手筋で、自身の角を消すことで▽7七桂成とするスペースを作っています。
正解図は7七の地点に後手の駒が既に三枚効いているのに対して、先手は▲7八玉の一枚しか効いていません。そのため、正解図から▲6六歩と馬を取っても数の攻めを防ぐことはできません。つまり正解図は受けが効かない局面です。最終手の▽6六角成は▽5五角成でも問題はありません。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!