将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

社団戦4日目に参加してきました

9月23日に社団戦の4日目が行われました。4日目は団体個人戦です。東京アマチュア将棋連盟のレーティング順位ごとにグループに分けられ、同レート帯の相手と4局指すことになります。個人の成績が最終的には所属チームの成績に反映されるため、出場選手は所属チームを背負って戦います。

個人戦ですので、否応なしに4局出場することになります。今回も対局内容を自戦記として記録しておきます。

前回までの記事はこちらです。

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1局目:角換わり棒銀 対 早繰り銀

懐かしの定跡型に

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1局目は僕の後手番で、角換わり棒銀 対 早繰り銀の定跡型になりました。昔からある定跡型で、とても懐かしい戦型です。1図から▲2四歩▽同歩▲同銀▽同銀▲同飛▽3三金▲2五飛▽2四歩▲2八飛と定跡通りに進行します。以降はお互い盤上にある筋違いの角が働くかどうかの勝負になります。

痛すぎた角打ち

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中盤で角と銀の二枚替えとなり、後手が駒得になりました。いま先手が▲2五歩としたところですが、ここで▽3七銀打は▲1五角の王手銀取りで切り返されてしまいます。

本譜は▽6二玉とその筋を避けましたがこれが大悪手で、▲8二角と打たれてしまいました。▽3七銀打を防がれながら銀取りの一手です。この一手が厳しく、後手の有効手が一気に頓挫していまいました。感想戦では▽6二玉に代えて▽1四歩が検討され、後手が指せるという評価でした。実戦は▲8二角を打たれて以降、相手の方の隙のない差し回しの前に完敗でした。

今回の社団戦を通じて、角打ちの好手をウッカリする頻度が高い印象です。今後の課題と言えそうです。

2局目:対先手ゴキゲン中飛車

対先手ゴキゲン中飛車のミレニアム

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2局目も後手番となり、相手の方は先手番ゴキゲン中飛車を採用されました。対してこちらの対策は、以前も対先手番ゴゲキン中飛車で採用したミレニアムです。

このミレニアムに組む対策は、どちらかといえばややマイナーな対策だと思っていたのですが、局後相手の方に尋ねると、居飛車側を持った時はよくミレニアムに組むそうです。その方曰く、ミレニアム側を持った時に最も嫌な対策が3図の銀冠に組む対策だそうです。確かに銀冠に組まれると、以前の記事で紹介した▽5三角という打開策もあまり有効ではなさそうです。

【先手番ゴキゲン中飛車 対 ミレニアムの▽5三角について】

 

中盤で玉頭戦に持ち込む

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4図は先手が▲8四歩と打ったところです。何もしないと▲8九飛~▲8三歩成が来るので、後手は手作りをしていかなければなりません。実戦はここから▽7四歩▲同銀▽7二飛▲6五銀▽7五飛▲同歩▽7三桂▲7六銀▽3五歩と進めました。

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飛車と角を刺し違え、玉頭戦に持ち込みます。5図のように、左辺に相手の金銀が残る形で玉頭戦の戦いに持ち込むのがこの戦型における理想的な展開です。

終盤は九死に一生を得る

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中盤以降は相手の方に上手く指し回され、6図の局面は先手が勝ちになっています。いま▲2四香に対して▽2二歩と受けたところですが、ここで▲2三銀!と打ちこまれていたら決まっていました。以下▽同歩▲2三香成となった局面は、適切な受けが難しい局面だと思います。

実戦は▲1九飛だったため、急場を凌げました。攻めの手番が回ってからは▽4五桂から反撃し、なんとか寄せきることができました。

3局目:対四間飛車

対四間飛車にもミレニアム

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3局目は僕の先手番となり、相手の方は四間飛車を採用されました。四間飛車に対してもミレニアムを採用します。

7図は四間飛車美濃対ミレニアムにおける基本型の1つで、ここから先手が手を作っていけるかどうかが鍵となる将棋です。

常套手段の桂捨てから開戦

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8図から▲6五桂▽同桂▲6六歩が、ミレニアムにおける常套手段です。先に桂を損しますが▲6六歩から桂を取り返し、6五に拠点を作ります。

駒損ながら大駒を捌いて優勢に

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8図から相手の方の工夫があり、中盤で桂損を強いられます。9図は▲6四歩に▽6二金引としたところで、あと1押しがあるかという局面です。

実戦はここで▲6五飛と浮きましたが、これが好手でした。銀取りに当てながら、相手の▽6八歩~▽5七歩成など飛車を押さえこむ手を未然に防いでいます。以下は▽3六銀▲4八角と進み、次に▲6六角と角をぶつける手があるため、角の捌きにも目途がつきました。以降はペースを握る展開となり、優勢を保ったまま勝つことができました。

 

4局目:対雁木

頻出テーマ図の1つ

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本日最終局は後手番となりました。相手は大人気の雁木です。10図はテーマ図の1つで、▲7五同歩に▽6四銀と早繰り銀で仕掛けていきます。そこで▲7六銀なら▽7二飛▲6七金右と進み、プロの実戦でもよくある進行例になります。実戦は▲7六銀に代えて▲6五歩と反発されました。

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11図以下、▽7五銀▲2四歩▽同歩▲3三角成▽同桂▲5五角と進んで12図です。

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12図の▲5五角に代えて▲2二角と打つのは、▽7七歩の対応に悩みます。▲同桂は▽7六歩があり、それ以外の手は▽8六歩が厳しい攻めになります。

▲5五角に対する用意の受け

12図からは▽7三歩と受けました。

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13図から▲7四歩で困っているようですが、▽7二金▲7三歩成▽9五角と切り返します。

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14図の▽9五角が用意の受けで、この手で局面の均衡を保てています。以下▲6八金右▽7三角▲同角成▽同桂と進みます。そこで先手からの有効手が意外に難しく、若干後手が指せる局面なのではないかと思います。

実戦は▲2二角と打ちましたが、▽4四角と打って後手が優勢となりました。以降は攻め合いとなりますが、桂香を拾って居玉の先手に襲い掛かる展開となり、優勢を保ったまま勝利しました。

 


社団戦4日目の成績は3勝1敗で終え、4日目終了時点の個人成績は10勝4敗となりました。社団戦で初の2ケタ勝利です。

反面、チームの勝ち星は思うように伸びず、2部残留に向けて厳しい戦いが続いています。次回は社団戦最終日、悔いのないように頑張りたいですね。

次回は10月28日(日)です。

東京アマチュア将棋連盟

http://toushouren.world.coocan.jp/shadan/29/29_shadan02.pdf