将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題99-角換わりの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲増田康宏六段 △佐藤慎一五段 第3回YAMADAチャレンジ杯トーナメント戦 より

                        

【問題図:▽4二金引 まで】

先手の▲4一角に対し、後手が▽4二金引と金を引いて受けたところです。ここで寄せの決め手があります。先手の次の一手を考えてみてください。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

正解は▲3四歩です

【正解図:▲3四歩 まで】

問題図から角を逃げるようではチャンスを逃してしまいます。ここでは角を逃げずに踏み込む▲3四歩が正解です。

正解図以下▽4一金と角を取るのは、▲3三歩成が厳しい一手です。(参考図1)

【参考図1:▲3三歩成 まで】

参考図1以下▽同金は▲2二飛▽1二玉▲1二銀で詰みです。

参考図1以下、と金を取らずに▽2一香と受けるのは、以下▲3二と▽同金▲6二飛▽3一銀▲3四香が一例の攻めで、後手の受けがなくなります。

 

実戦は正解図より▽同銀▲3二角成▽同金▲6二飛と進みます。(図1)

【図1:▲6二飛 まで】

図1の最終手▲6二飛と打った局面で、後手玉には受けが無くなっています。3二の金を守るような▽4二香や▽4二銀はすべて▲同飛成▽同金▲2二金という手順で詰まされてしまいます。実戦でも図1の最終手▲6二飛にて後手の投了となりました。

正解手の▲3四歩により、後手の守備駒の銀を3四に移動させているのが大きなところです。これによって2二への効きが無くなり、守備駒としての役割を失っています。一歩で守備駒を無力化させる、見事な終盤の手筋だったと思います。


 いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

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