【次の一手|プロの実戦】問題46-横歩取りの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲谷川浩司九段 △高見泰地六段 第31期竜王戦4組ランキング戦 より
【問題図:▽1四歩 まで】
いま後手が▽1四歩としたところです。ここで先手に攻めの好手順がありました。次の一手を考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▲9五角です
【正解図:▲9五角 まで】
正解は▲9五角です。飛車を逃げられて継続手が無いように見えますが、正解図以下▽8二飛▲7三角成▽同銀▲3四桂(図1)が狙いの手順でした。
【図1:▲3四桂 まで】
図1以下▽3一玉▲6五桂▽6四銀▲2二桂成▽同玉▲2三歩▽同金▲3四銀(図2)と進行します。
【図2:▲3四銀 まで】
途中▲6五桂が好手でした。▽6四銀とさせたことにより、最終手▲3四銀をより厳しい手にしています。図2で▽同金は▲同飛(参考図1)が次の▲3三桂成と▲6四飛の両狙いとなります。
【参考図1:▲同飛 まで】
実戦では▽2五桂と対応しましたが、以下▲2三銀成▽同玉▲3一飛成と進行し、先手大優勢となりました。(図3)
【図3:▲3一飛成 まで】
▲9五角からの見事な手順だったと思います。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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