大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題46-横歩取りの中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲谷川浩司九段 △高見泰地六段 第31期竜王戦4組ランキング戦  より

【問題図:▽1四歩 まで】

いま後手が▽1四歩としたところです。ここで先手に攻めの好手順がありました。次の一手を考えてみてください。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▲9五角です

【正解図:▲9五角 まで】

正解は▲9五角です。飛車を逃げられて継続手が無いように見えますが、正解図以下▽8二飛▲7三角成▽同銀▲3四桂(図1)が狙いの手順でした。

【図1:▲3四桂 まで】

図1以下▽3一玉▲6五桂▽6四銀▲2二桂成▽同玉▲2三歩▽同金▲3四銀(図2)と進行します。

【図2:▲3四銀 まで】

途中▲6五桂が好手でした。▽6四銀とさせたことにより、最終手▲3四銀をより厳しい手にしています。図2で▽同金は▲同飛(参考図1)が次の▲3三桂成と▲6四飛の両狙いとなります。

【参考図1:▲同飛 まで】

実戦では▽2五桂と対応しましたが、以下▲2三銀成▽同玉▲3一飛成と進行し、先手大優勢となりました。(図3)

【図3:▲3一飛成 まで】

▲9五角からの見事な手順だったと思います。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!