将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題32ー横歩取りの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲羽生善治竜王 △佐藤天彦名人 第76期名人戦七番勝負第1局 より

【問題図:▽6二角 まで】

記憶に新しいであろう名人戦からの出題です。いま後手の佐藤名人が▽6二角と受けたところです。この受けは危険な受けで、先手には寄せの好手順がありました。三手一組の好手順を考えてみてください。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▲5二歩▽同玉▲8一龍です

【正解図:▲8一龍 まで】

 

初手の▲5二歩が好手でした。▽同玉以外は6二の角を取られてしまうので▽同玉としますが、そこで▲8一龍と銀を取ります。

正解図の局面から▽同銀は、▲6四桂▽同歩▲6三銀▽4二玉▲5二金と進んで詰んでしまうため、▽同銀とはできません。実戦は仕方なく▽7五馬としましたが、▲7二龍(図1)と進み、佐藤名人の投了となりました。

【図1:▲7二龍 まで】

図1の局面から粘るとしたら▽7一金ですが、▲6三龍▽同玉▲7五歩(参考図1)の進行が想定されます

【参考図1:▲7五歩 まで】

参考図1は、先手から次に▲5五桂や▲4一角の厳しい狙いがあります。対して後手からは飛車と桂馬だけで先手に迫る手がありません。

攻防共に見込みがない局面のため、投了もやむなしです。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!