大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題40-角換わりの中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲行方尚史八段 △阿部光瑠六段 第89期棋聖戦二次予選 より

【問題図:▲4七銀 まで】

いま先手が▲4七銀としたところです。後手は▲1二歩の対処をなんとかしたいところですが、▽1二香とするのは▲1五香が見えています。どう指しますか。五手一組の手順を考えてみてください。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽9五歩▲同歩▽6五歩▲同歩▽3一角です

【正解図:▽3一角 まで】

問題図に記載した通り、▽1二香と歩を取るのは▲1五香が厳しく先手優勢です。反撃の手順として、先手陣の弱点である端を狙った5手1組の手順が正解となります。

正解図から受けるとすれば▲8八玉ですが、後手は▽1二香と手を戻します。(参考図1)▽3一角と引いているため、先手の▲1五香の狙いが無く手を戻せます。

【参考図1:▽1二香 まで】

実戦は正解図から▲1一歩成と攻め合いましたが、▽9八歩▲同香▽9七歩(図1)と進み、攻め合いに持ち込むことができました。

【図1:▽9七歩 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!