将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題39ー三間飛車の中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲鈴木大介九段 △森下 卓九段 第76期順位戦B級2組11回戦 より

【問題図:▲7四馬 まで】

いま先手が▲7四馬と飛車取りに当てたところです。次はもちろん飛車を取る狙いですが、後手はどのように対応するのが良いでしょうか。まずは最初の一手を読んでみてください。読める方は、更にその先の展開も読んでみてください。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽六歩です

【正解図:▽1六歩 まで】

飛車を逃げずに▽1六歩が正解です。後手は▽8二飛と逃げる手も考えたいところですが、▲6四馬▽8四飛▲7四歩(参考図1)と進みます。

【参考図1:▲7四歩 まで】

参考図1の局面は飛車を封じられたのみならず、後手からの狙いである▽5五角も防がれています。▽5五角を防がれると先手への攻め筋が一気に無くなってしまいます。そのため、後手は飛車を逃げずに攻めます。

正解図以下、▲同歩▽1七歩▲同香▽1五歩▲同歩▽1六歩▲同香▽5五角(図1)と進みます。

【図1:▽5五角 まで】

図1の局面は、次に▽1七歩と詰めろをかける狙いです。図1以下▲1八玉と上がってその筋を受けましたが、▽1五銀▲同香▽同香▲1七歩▽3七香(図2)と更に攻めかかり、後手が攻め合い勝ちできそうな展開です。

【図2:▽3七香 まで】

図2から先手は当然▲8三馬と飛車を取りますが、飛車を取った瞬間の馬の効きが遠のき、後手が十分に戦える局面だと思います。

 

また補足の変化として、 正解図の▽1六歩に対して▲8三馬と飛車を取るのは、▽1七歩成▲同香▽同香成▲同銀▽5五角(参考図2)と進みます。

【参考図2:▽5五角 まで】

参考図2以下は、▲2八桂▽1六歩▲同銀▽1七歩▲1八歩▽3七香(参考図3)や、

▲2八桂▽1六歩▲同銀▽1七歩▲1八歩▽同歩成▲同玉▽1七歩▲同玉▽1五歩(参考図4)という手順があり、いずれも後手優勢です。やはり穴熊で端を手抜くというのは、あまり考えないほうが良いのかもしれません。

【参考図3:▽3七香 まで】

【参考図4:▽1五歩 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!