【次の一手|プロの実戦】問題44-角換わりの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲中村太地王座 △佐々木勇気六段 第31期竜王戦3組ランキング戦 より
【問題図:▲2五歩 まで】
いま先手が▲2五歩と打った局面です。▽同歩は▲同銀で先手の攻めに勢いがつきますので、後手も攻めの手を考えたいところです。後手の次の一手を考えてみてください。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽8八歩です
【正解図:▽8八歩 まで】
▽4四角などを読まれた方は非常に筋が良いと思います。▽4四角の前に▽8八歩と打つのが急所です。▲同金は壁型になってしまうので、▽6五桂▲6六角▽5七歩のように、逆サイドから攻められるのが気になるところです。(参考図1)
【参考図1:▽5七歩 まで】
よって、実戦は正解図より▲同玉としましたが、そこで▽4四角(図1)が痛打です。
【図1:▽4四角 まで】
▽8八歩を効かすことで、この角打ちがより厳しい手になっています。
実戦は図1以下▲9八玉と逃げましたが、▽6五桂と畳みかけ、以下は後手の佐々木六段が快勝しています。
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。