【次の一手|プロの実戦】問題116-角換わりの中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲西尾 明六段 △宮田敦史七段 第68期王将戦一次予選 より
【問題図:▽6六角 まで】
いま後手が▽6六角と打ち、王手をかけてきたところです。先手はこの王手をどう受けますか。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▲8七玉です
【正解図:▲8七玉 まで】
正解は▲8七玉とかわす手です。以下▽9九角成と香を取られる手が気になるところですが、それには▲7七桂と跳ねておきます。(図1)
【図1:▲7七桂 まで】
▲7七桂と跳ねた手が▲2九飛の効きを生かしており、部分的には馬を捕らえている格好です。
図1以下は▽8一香▲8五歩▽同飛▲同桂▽8六歩▲同玉▽9八馬と、飛車を捨てて馬を助ける順に進めました。(図2)
【図2:▽9八馬 まで】
先手は馬は取れなかったものの飛車を入手したので、攻めの手番が回れば反撃の楽しみがあります。
図2以下は▲7七玉▽8五桂▲同銀▽同香▲2四桂と、早逃げから手数を稼いで厳しく反撃します。(図3)
【図3:▲2四桂 まで】
図2からの初手▲7七玉の早逃げが好手です。図3の最終手▲2四桂と打った局面は、先手の▲5一にいる角の効きが存分にいかされている格好です。図3以下は▽同歩▲同歩▽3一桂▲5二飛と入手した飛車を効果的に使い、先手が攻め切りました。
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