【次の一手|プロの実戦】問題115-向かい飛車の中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲牧野光則五段 △星野良生四段 第90期ヒューリック杯棋聖戦一次予選 より
【問題図:▲2二歩 まで】
いま先手が▲2二歩と垂らし、次の▲2一歩成を見せてきたところです。ここで後手から先手陣を攻略する好手順がありました。五手一組です。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽5六歩▲同歩▽7七角成▽同角▽3四桂です
【正解図:▽3四桂 まで】
正解図の最終手▽3四桂が、飛車取りと▽4六桂の両狙いの厳しい一手です。▲1六飛と逃げる手は▽1四歩と突き、次の▽1五歩から飛車を取る手を見て後手十分です。
実戦は正解図以下▲2八飛▽4六桂▲4七玉▽4九飛と進みます。(図1)
【図1:▽4九飛 まで】
▽3八桂成の前に1度▽4九飛と、敵陣に飛車を打ちこみます。図1以下▲4八歩▽3八桂成▲同玉▽6九飛成▲7九金▽5八龍▲4七角▽5七歩と進んだ局面は、後手の強襲を振りほどくことが難しく、後手が十分戦える局面だと思います。(図2)
【図2:▽5七歩 まで】
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