大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題117-角換わりの終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲畠山 鎮七段 △谷川浩司九段 第77期順位戦 B級1組 2回戦 より

                            

【問題図:▲6八玉 まで】

後手の▽8八歩成に対し、いま先手が▲6八玉と逃げたところです。後手は先手玉をどのように寄せますか。五手一組の手順です。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                            

正解は▽3八銀▲同金▽4六桂▲4八金▽4七銀です

【正解図:▽4七銀 まで】

問題図で後手玉は詰めろにはなっていないので、先手玉に必死をかけることができれば勝ちが近づきます。

問題図からの初手▽3八銀は、次に▽7八金以下の詰めろです。▲同金と取るよりありませんが、▽4六桂~▽4七銀と正解手順のように進めます。正解図▽4七銀と打った局面は受けが効かない形です。

正解図以下、実戦は▲6五桂と逃げ道を広げようとしますが、冷静に▽4八銀成と取った局面は先手玉に必死がかかっています。(図1)

【図1:▽4八銀成 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!

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