将棋上達を目指す人のためのブログ

20代になってから勉強を始めて、将棋倶楽部24で六段になった将棋指しが書く

【次の一手|プロの実戦】問題06ー中飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲豊島将之八段 △久保利明王将 第67期王将戦七番勝負 第6局 より

【問題図:▲8七香 まで】

居飛車対振り飛車の対抗型の終盤戦です。いま先手が▲8七香と玉頭を狙って力を溜めました。後手は受け一辺倒ではなく、反撃に繋がる一手を指したいところです。

(正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽7五桂です。

【正解図:▽7五桂 まで】

取られそうな桂をタダのところに跳ねる▽7五桂が正解です。

狙いは▲同歩と取らせ、後手の▽4九馬の効きをあけることです。

正解図以下、▲同歩▽8六歩▲同香▽8五歩(図1)と進みます。

 【図1:▽8五歩 まで】

問題図と比較をしてみてください。先手の攻めを馬の力で緩和できています。また、先手の玉頭に向かっての反撃にもなっています。▽3七龍の効きも生きてきそうな展開です。

実戦をもう少し進めてみましょう。図1以下、▲3八歩▽5七龍▲2三龍▽8六歩(図2)と進みます。

【図2:▽8六歩 まで】

最終手▽8六歩の局面、先手玉は▽8七香以下の詰めろになっています。一方で後手玉は詰みがありません。先手玉は後手の馬と龍の効きが強力で受けが効かず、一手一手の局面になっています。

正解手▽7五桂が、玉頭戦を制する見事な切り替えしだったと思います。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もし良ければ、以下の問題にも続けてチャレンジしてみてください!