大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題12ー三間飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲久保利明王将 △深浦康市九段 第76期順位戦A級11回戦 より

【問題図:▲2八銀打 まで】

居飛車対振り飛車の終盤戦です。いま先手が▲2八銀打と受けたところ。

後手はどこから攻めていくのが良いでしょうか。

(正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽1七桂です。

【正解図:▽1七桂 まで】

▽1七桂が厳しい手となります。以下▲同歩▽同歩成▲同香▽1六歩▲6三飛成▽4三歩▲1八歩(図1)と進みます。

【図1:▲1八歩 まで】

最終手▲1八歩のところで▲1六香は▽1七歩▲1九歩▽1六香(参考図1)と進んで受けが無くなってしまいます。

【参考図1:▽1六香 まで】

参考図1では次の▽1八金を受ける手がありません。

▽1七桂が終盤の決め手で、深浦九段が白熱の終盤戦を制しました。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もし良ければ、以下の問題にも続けてチャレンジしてみてください!