大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題13ー相振り飛車の中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲西川和宏六段 △谷川浩司九段 第68期王将戦一次予選 より

【問題図:▲2五歩 まで】

相振り飛車の中盤戦です。いま先手が▲2五歩と角取りに歩を伸ばした局面です。

先手陣は陣形がバラバラなので、後手は攻めの継続手を考えていところです。

(正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は3五銀です。

【正解図:▽3五銀 まで】

角取りに構わず▽3五銀と出る手が正解です。

▲2四歩と角を取れば▽3六銀(参考図1)と進みます。参考図1の局面は次に▽4七銀打が厳しく残るため、後手が指せる局面です。

【参考図1:▽3六銀 まで】

実戦は▲4五銀と飛車取りにしながら銀を交わしましたが、▽1五角▲5七玉▽7四飛(図1)と進みます。

【図1:▽7四飛まで】

手順中の▽1五角が角を王手しながら逃げる好手です。図1の局面は後手の▽4六歩と▽5五歩が攻めの拠点として大きく残っており、後手が戦える局面です。

実戦は図1から▲1六歩と角取りに端歩を伸ばしました。これに対し実戦は▽5一角でしたが、▽3三桂(参考図2)だと攻めが決まっていたようです。

【参考図2:▽3三桂 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もし良ければ、以下の問題にも続けてチャレンジしてみてください!