【次の一手|プロの実戦】問題13ー相振り飛車の中盤戦
プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。
今回は以下の棋戦からの紹介です。
▲西川和宏六段 △谷川浩司九段 第68期王将戦一次予選 より
【問題図:▲2五歩 まで】
相振り飛車の中盤戦です。いま先手が▲2五歩と角取りに歩を伸ばした局面です。
先手陣は陣形がバラバラなので、後手は攻めの継続手を考えていところです。
(正解は下にスクロールするとあります)
正解は▽3五銀です。
【正解図:▽3五銀 まで】
角取りに構わず▽3五銀と出る手が正解です。
▲2四歩と角を取れば▽3六銀(参考図1)と進みます。参考図1の局面は次に▽4七銀打が厳しく残るため、後手が指せる局面です。
【参考図1:▽3六銀 まで】
実戦は▲4五銀と飛車取りにしながら銀を交わしましたが、▽1五角▲5七玉▽7四飛(図1)と進みます。
【図1:▽7四飛まで】
手順中の▽1五角が角を王手しながら逃げる好手です。図1の局面は後手の▽4六歩と▽5五歩が攻めの拠点として大きく残っており、後手が戦える局面です。
実戦は図1から▲1六歩と角取りに端歩を伸ばしました。これに対し実戦は▽5一角でしたが、▽3三桂(参考図2)だと攻めが決まっていたようです。
【参考図2:▽3三桂 まで】
いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。
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