大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題16ー矢倉の中盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲青嶋未来五段 △島 朗九段 第76期順位戦C級1組11回戦 より

【問題図:▽1三銀 まで】

相矢倉で先手が端攻めを仕掛けており、いま後手が▽1三銀としたところです。

先手は攻めを継続していきたいですが、どのように攻めれば良いでしょうか。

(正解は以下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▲同角成です。

【正解図:▲同角成 まで】

▲同角成と角を切ってしまうのが正解です。

正解図以下、▽同桂▲1四香▽8二飛▲3五歩(図1)と進みます。

【図1:▲3五歩 まで】

最終手▲3五歩が参考にしたい攻めの継続手で、▽同歩なら▲3三歩(参考図1)が厳しい攻めの継続手です。

【参考図1:▲3三歩 まで】

▽同金右は▲1三桂成▽同玉▲2五桂ですし、

▽3一金は▲1三桂成▽同玉▲3二銀と、いずれも攻めが決まります。

 

また、正解図以降の手順▽8二飛で▽1二歩と受けるのは、▲4一銀(参考図2)が厳しく先手良しです。

【参考図2:▲4一銀 まで】

1三角成と、端の銀と刺し違えてからの攻めの継続手順は、実戦でも参考になる手順だったと思います。以下、正解図の再掲です。

【正解図:▲1三角成 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!