大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題48-三間飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲鈴木大介九段 △豊島将之八段 第89期ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント より

【問題図:▲3八桂 まで】

いま先手が▲3八桂と打ったところです。最終盤の複雑な局面ですが、後手はどう指すのが良いでしょうか。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は▽2六銀打です

【正解図:▽2六銀打 まで】

問題図の局面では、後手はまだ詰めろではありません。そのため、詰めろをかけることができれば後手が勝ち筋に入ります。

正解手の▽2六銀打は詰めろです。超手数ですが、▽2八金▲同金▽同龍▲同玉▽2七金▲3九玉▽2八金打▲4九玉▽3八金上▲5八玉▽6六桂▲6九玉▽7八桂成▲5八玉▽4八金▲同玉▽5七金(参考図1)という手順です。(他の逃げ方もいずれも詰み)

【参考図1:▽5七金 まで】

実戦は問題図より▽2二銀打から詰ましに行きましたが、不詰みで先手が投了しています。

ちなみに、問題図から受けにまわる▽3二飛は安全勝ちで有力そうに見えますが、以下▲2二銀打▽同飛▲同銀不成▽同飛▲5二飛(参考図2)と王手馬取りをかけられ、仕切りなおしの展開となってしまいます。▽2六銀打と詰めろをかけるのが解りやすい勝ち方でした。

【参考図2:▲5二飛 まで】

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!