大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

【次の一手|プロの実戦】問題55-中飛車の終盤戦

プロ棋士の実戦棋譜から、これは凄い!と感じた一手や、覚えておくと棋力向上に繋がりそうな手筋などを、「次の一手」の問題形式で紹介します。問題を解いて棋力アップを目指してください。

今回は以下の棋戦からの紹介です。

▲都成竜馬四段 △田中寅彦九段 第31期竜王戦6組ランキング戦 より

【問題図:▽6五角 まで】

いま後手が▽6五角と打った局面です。ここで先手に三手一組の好手順がありました。

 (正解は下にスクロールするとあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解手順は▲5五飛▽同金▲4四角です

【正解図:▲4四角 まで】

最終手▲4四角は、次に▲5五角と取った手が詰めろになるという仕組みです。後手に飛車を渡しても、先手陣がすぐに寄らないところがポイントです。(正解図から▽3八飛と打たれても▲1七玉で次に厳しい攻めがありません)

実戦は正解図以下、▽4五金▲1一角成▽2二銀▲1二馬(図1)と進みました。

【図1:▲1二馬 まで】

先手に対してすぐに迫る手の無い後手は一旦受けにまわります。最終手▲1二馬が冷静な1手で、飛車1枚なのでは先手に対して厳しい攻めがありません。図1の局面からは、先手は▲7一飛から▲5二銀のようなシンプルな攻めがあるのに対し、後手からは厳しい攻めがなく先手が優勢な局面です。

 

いかがでしたでしょうか?問題の感想などございましたら、コメントをいただければ幸いです。

もしよければ、以下の問題にもチャレンジしてみてください!