大人からの将棋上達ブログ

成人後に将棋を本格的に始め、24で六段になった将棋指しの

社団戦振り返り

10月28日(日)は社団戦最終日でした。チームは最終日も勝ち星が伸ばせず、残念ながら降級となりました。社団戦のリーグも気が付けば7部まで存在しており、全体のレベル、層の厚さは高くなっている印象でした。

社団戦を通してレベルアップ

個人の成績ですが、最終日2連勝で通算12勝4敗という成績でした。ブランク期間が長かったこともあり、今季2部でこの成績が残せるとは思っていませんでした。特に社団戦の前半は不安でしたが、日程が進むにつれて、良い将棋が指せるようになっていったと思います。

社団戦では持ち時間25分、秒読み30秒とアマ大会では長めの持ち時間です。そのため、ネットで早指しを指すのとは比較にならないほど集中力を使います。リアル将棋で密度の高い将棋を指し、検討をじっくり行うことは、棋力向上の大きなチャンスになることを改めて実感しました。

 

リアル将棋は記憶に残りやすく、棋力向上に繋がりやすい

僕は大学将棋部の現役時代から、リアル将棋に対してネット将棋よりも力を入れていたことがあります。それは検討にじっくりと時間をかけることです。検討時間の具体値としては、少なくとも実戦での対局時間の半分くらい、長ければ実戦と同じくらいの時間を検討にかけていたと思います。さすがに今は現役の頃よりはサラッと済ませていますが。。。

ただ検討は相変わらず好きで、今回の社団戦において個人の将棋で最も長かった将棋が「213手」という手数の将棋がありましたが、この将棋も全ての手を再現して振り返りをしました。また、指した将棋はなるべくブログの記事にアウトプットをするようにしてきました。

一方、ネット将棋の検討は現役時代からさらっと済ませていました。時間で言えば、対局時間の10%くらいの時間しか検討していなかったと思います。ネット将棋は持ち時間が限られていることが多いため、どうしても直観で指しがちです。考える力をつけるというよりは、感覚を養ったり、定石や手筋などの定着が目的だと思っていたため、検討の重要度はリアル将棋ほどではないと思っていました。

リアル将棋の内容は、高い集中力で将棋に取り組んでいるため、記憶に定着しやすいと思います。それに検討を紐づけしていけば、時間をかけた分だけ棋力向上に繋がると考えています。

 

チームを巻き込んだ反省会で、検討の質が上がる

社団戦はその名の通り団体戦ですが、団体メンバーとの反省会の存在が大きな魅力だと考えています。反省会では、各々が指した将棋を団体メンバーに見せて検討をします。自分がどのような考えで指し回したのかという、アウトプットの機会が得られるわけです。

人に自分の将棋を説明することは、案外難しいものです。相手に伝わるように思考を言葉に落とすことは、自分の頭の中をきちんと整理できていないと出来ません。人に自分の将棋を説明する行為は、棋力向上に非常に良いトレーニングになると考えています。

また、反省会は自分以外の人が指した将棋について、自分なりに検討するのも魅力です。検討内容で各々の棋風の違いが見られのも面白いところで、この多様性が将棋の魅力の1つだと思っています。

 

 

5か月近くに渡って行われた社団戦でしたが、あっという間に終わりました。個人的に全日程に顔を出せたことは非常に満足しています。来季もなるべく参加したいですね。

 

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